柳橋。かつては新橋、神楽坂、赤坂に並ぶ東京の花街のひとつだった。
昔、小錦(元、大相撲大関・現タレント)がかっぽしていた(高砂部屋があった)。芸者さんがGパン姿で歩いていた。
柳橋の橋の下に流れる神田川に浮かぶ釣り船。
芸者置屋さんの看板。料亭。
ちょっと離れた、かつての蔵前国技館、馬喰町の問屋街、浅草橋の玩具やいろいろな現金問屋さん。
独特な、そして風情のある街だった。
今は、どうなのだろう。
蔵前国技館はとっくの昔に取り壊され両国に移った。
料亭もなくなり、芸者さんも置屋もなくなった。
馬喰町の問屋街や浅草橋の問屋街は現在でもあるがいろんな意味で役割は小さくなってしまったのだろうと思う。
変わってしまった。
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それは時代の流れで仕方のなかったことなのであろうと思う。
でも、僕はかつての時代に実際に生きていた。
そんなかつて柳橋を知っていた。
そしてそんな僕が思う。
こんなことを言ってはいけないのだろうが終わってしまった街。
東京の街の中でもう、役割を終えた街。
これからは単なる乱雑な街。中途半端な街。
そんなふうに僕の中では感じてしまう。
現在の柳橋を歩くとなんだか哀しい。
街にも時代、時代の役割があるのだろう。
これからの柳橋はどう変わるのか。
どうなっていくのか。
単なる東京ローカルのなんにも特徴のない街になってしまうのか。
僕の思い以上に変わっていき発展する街になってほしいと思う。